シルエット(1)

利樹がうちにやって来たのは、ちょうど1年ぐらい前のことである。その時、利樹は小学4
年生であった。利樹は俺のいとこで、母の妹の子である。
その母の妹が1年前に亡くなった。叔父さんにあたる彼女の旦那さんと一緒に事故に遭い、
二人とも亡くなってしまった。利樹の将来を考え、母が引き取ることになったのだ。
うちへ来てもしばらくは利樹は元気がなかった。それは当然だった。両親を一度に、しかも
わずか10歳で亡くしたのだ。
だから、母も利樹を実の息子のように可愛がった。その甲斐あって、利樹は少しずつ明るさ
を取り戻し、母や俺にも心を開くようになってくれた。
俺も利樹を弟のように思っていた。
利樹は母に甘えてばかりいた。母も利樹に寂しい思いをさせまいと、利樹の甘えを受け入れ
ていた。利樹は、怖い夢を見たと言っては、母の布団に潜り込み、母の胸に顔を埋めて寝た。
そんな利樹を俺は、まだまだ子供だな、と軽い気持ちで見ていた。

ある日、俺は部活を終えて7時半ごろ、家に帰ってきた。玄関で「ただいま」と奥へ声をか
けたが、返事がなかった。
仕方なく、俺はそのまま中へ上がり、リビングへ入ったが、リビングはもちろん、隣のキッ
チンにも誰もいなかった。
とりあえず手を洗いに行こうと思い、洗面所のほうに向かうと洗面所の隣の風呂場に人の気
配を感じたので、ドアを開けてみた。
風呂場のすりガラスの向こうに人影が二つ。
その影が誰のものなのかは明白で、もちろん、母と利樹である。
しかし、その二つの影は重なるようなシルエットで映っていた。
背の低い俊樹は立っているようであり、母はしゃがんでいるように見える。母の頭はちょう
ど利樹の腰の辺りで、時折、小刻みに揺れ動いていた。
しばらくすると、俊樹がなにかしゃべり、母の頭の動きも止まったようだった。そして、重
なっていた二つの影は離れて、バスタブへ沈んでいった。
俺は物音をたてないようにしてその場を後にした。

俺は自分の部屋でさっきの風呂場の出来事を思い出していた。
母は何をしていたんだろう・・・?
俺は自分の想像が勘違いであることを望んだ。
しかし疑いの余地がないことが一つだけあった。それはあの時、俺の股間が痛いほど反応し
ていたということである。
俺の頭の中に、風呂場の情景が映し出される。
それは今まで想像もしなかった情景であった。
利樹の股間に顔を近づけ、利樹の幼いペニスを口に含んでいる母の姿である。
目を閉じるとさらにその情景はハッキリとしてきた。
気がつけば、俺は股間の膨らみを握り締めていた。
もしこれが事実なら、いつからそうなったのか・・・?
いや、そんなはずがない・・・
そんな二つの気持ちが、俺の中で葛藤を始める。
最後に利樹がつぶやいた言葉・・・
『美鈴・・・、出るっ!・・・』
確かにそんな風に聞こえた気がした。
『美鈴』とは、母の名である。
利樹は、母と二人のとき、呼び捨てで呼んでいるのか・・・?
だとすれば、二人の関係はただの義理の母子ではないはずだ。
まさかすでに母と利樹はカラダの関係まで持っているのか・・・?!
そんな疑問が頭の中を過ぎっていると、階段の下から母の声がした。

 

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